デ・ブライネのベルギー代表キャリアはこれが最後なのか 黄金世代でも届かぬ頂点「35歳でW杯はあり得ないことではないが……」
全盛期で臨める最後の大会か
紙一重の攻防だったが、ベルギーはEURO2024決勝トーナメント1回戦でフランスに敗れた。 ドメニコ・テデスコ率いるベルギーは世代交代へ動いている最中だが、チームにはDFヤン・フェルトンゲン(37)、FWロメル・ルカク(31)、MFケビン・デ・ブライネ(33)といったベテラン組も残っている。 ただ、いわゆるベルギー黄金世代は今大会が本当の最後かもしれない。大会中の6月28日にはデ・ブライネが33歳の誕生日を迎えたが、『Independent』はこれがデ・ブライネにとって最後のメジャートーナメントかもしれないと見ている。 「EURO2024はデ・ブライネにとって選手としての全盛期、あるいはそれに近い状態で臨める最後の大会になる可能性が高いと言える。もしかしたら、彼にとって最後の大会かもしれない。35歳でワールドカップに出場?あり得ないことではないが、インパクトを与える可能性は大幅に減るし、37歳でEUROに出場できる選手は少ない。ましてや、37歳でスター選手になる選手はほとんどいない」 テデスコはフランス戦へ[4-4-2]のシステムを選択したが、同メディアはこの判断にも疑問を投げかけている。デ・ブライネはボランチの位置に入っていたが、プレイエリアが低くなりすぎて持ち味を発揮する機会が少なかったとの見方だ。 「フランスにボールを支配される時間が長くなったことでベルギーの最終ラインは非常に深くなり、中盤と最前線の間には25ヤード以上の距離があった。ここ数年で最も優れたプレイメーカーの一人であるデ・ブライネは、ハーフウェイラインを越えることにも苦労していた」 後半には何度か見せ場があったが、ベストな選択肢だったかは微妙なところか。今後は2026W杯へ向けての戦いが始まるが、ベルギーが2年後へどんなチーム構成へと変わっていくのか注目される。
構成/ザ・ワールド編集部