ソフトバンク和田毅「なぜかマウンドに上がるとおかしくなってしまう」 実戦3試合はいずれも失点 43歳ホーム〝開幕投手〟の苦悩
◆ソフトバンク投手練習(18日、ペイペイドーム) ソフトバンクの和田毅投手(43)が、19日の阪神戦(ペイペイドーム)に先発する。90球程度を予定。「自分がやれることはしっかりやってきたつもり。それを明日やるだけ。それでどうなるか」と覚悟を語った。 ■「泣ける」ウォーカーが古巣恩師とサムアップ2ショット【写真】 昨季チーム2位の8勝を挙げた和田は、昨年中に小久保監督から有原とともに開幕ローテーション入りを告げられた。2月の春季キャンプ中には有原の開幕投手とともに和田はホーム開幕戦の先発が決定。ターゲットは4月2日のロッテ戦(ペイペイドーム)に定まった。 実戦初登板となった2月28日の西武との練習試合(宮崎アイビー)では1回1失点。3月5日のヤクルト戦(ペイペイドーム)は3回途中3失点。同12日の2軍春季教育リーグ阪神戦(タマスタ筑後)でも4回4失点と精彩を欠いた。登板した3試合でいずれも失点を喫している。 「(修正は)いろいろありすぎて。ここまでうまくバランスが合わないのはここ何年かなかったことなので。出力が出ないという感じではないけど、タイミングが合っていない。グラブや道具でやれることはやった。フォームも下がうまく使えていない。どこか体調が悪いとかの問題でもない。何か投げていて気持ち悪いという感じなので」 プロ22年目のベテランでも簡単に修正できるわけではない。「キャッチボールの感覚は悪くない。でも、なぜかマウンドに上がるとおかしくなってしまう」と首をかしげた。 本番までは19日の阪神戦を含めて2試合しか残されてない。「どれだけいいボールを投げても打たれるときはある。でも、自分の中でこれなら大丈夫だなという質のボールを投げられているか。このボールだったら大丈夫だな、コントロールを微調整すれば大丈夫というレベルに持っていければいいんですけど。今はそういう感じではない。『あれ?なんでそこにいってしまうんだろう』というのが続いている」と苦しい胸の内を明かした。 ただ、悲観ばかりしているわけではない。1週間の調整期間で試行錯誤し、マウンドで正解を求める。「結果が全てなのでやっていくしかない。明日、投げてみて、『これだ』というのが分かれば、それをお話することができると思う」と話した。もがき苦しむベテランが一筋の光りを求め、マウンドに上がる。(小畑大悟)
西日本新聞社