東洋大出身の由良謙神、プロデビュー戦の前日計量をクリア「いずれは世界王者を目指したい」
プロボクシングのスーパーライト級6回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が26日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。プロデビュー戦に臨む2018年全国高校総体ライトウエルター級優勝の由良謙神(22)=志成=はリミットより300グラム軽い63・2キロ、マナチャイ・ピアスイ(17)=タイ=は62・9キロでともに1回でパスした。 シルバーヘアで計量に臨んだ由良は「いい感じに体重調整できた」と約7キロの減量は順調だったと述べた。「やっとデビュー戦。学生の時からプロで試合をしたいと思っていた。楽しみですね」と武者震いした。 大阪・平野区出身。保育園児の時にキックボクシングを始め、小学校低学年で初試合を経験。パンチの練習のために小学校低学年でボクシングも習い始め、「パンチの方が得意になってきた」と小学6年生でボクシングに専念した。兵庫・芦屋学園中、同高でボクシング部に所属し、高校2年生で日本一に輝いた。東洋大へ進学し、4年時には大学日本一に貢献した。 東洋大同期の田中将吾、田中空(ともに大橋)、堀池空希(横浜光)、宮本陽樹(パンチアウト)も今春にプロ入り。先にデビューした堀池、田中将吾、田中空はプロデビュー戦を白星で飾り、「刺激を受けました。倒せる場面があればもちろん仕留めにかかるんですけど、最初から倒しにいこうと意識しすぎると、ちょっと大振りになったりするかもしれないので、立ち上がりは冷静に。そこから組み立てて、チャンスがあれば仕留めにいこうと思います」と同期に続くことを誓った。 「まずはやっぱり国内のタイトルから。国内で最強を目指します。まず国内で誰にも負けないぐらい強くなってから、いずれは世界王者を目指したい」と決意を述べた。 興行はインターネットテレビのABEMAで午後5時45分から無料生配信される。由良のアマチュア戦績は41戦32勝(15RSC)9敗。マナチャイのプロ戦績は8戦4勝(2KO)4敗。(尾﨑陽介)