「お散歩行きたいのアピール?」目力で"散歩待ちの圧”をかける犬 行動の心理を獣医師に聞いてみた
「散歩まだ?」目力で訴えますが……。 ソファの背もたれに乗って高いところからお疲れのパパに目力で圧をかけるのは、Instagramユーザー@kimitan0131さんの愛犬、ミニチュア・ピンシャーの麦ちゃん(撮影当時3才)。 【写真】麦ちゃんの熱視線の先には飼い主さんが! 飼い主さん: 「この日、昼過ぎまで麦はお留守番でした。麦のパパママは孫の子守で疲労困憊で帰宅……。まったりくつろいでいるパパをジッと見つめて、一緒に遊びたそうにしていました」 「パパ、遊ばないの?」「散歩はまだ?」「パパ、麦はココですよ!」と訴えるかのように高いところから圧をかけていたのだとか。麦ちゃんは日頃から目で訴えるタイプなのだそうです。 いつも、ボール遊びといった体を使った遊びをしてくれるパパ。午前中のお留守番を頑張った麦ちゃんに応えたいものの、少し時間が必要だったようです。 飼い主さん: 「麦からの強い圧を感じておりましたが、初老夫婦には体力の回復に時間が少々必要でもありました(笑)ちなみに、麦は『クゥ~ン』と哀しげに声を出すこともあり、日頃からパパはその声に根負けしてしまいます」 この投稿での麦ちゃんの様子を見た人からは、「麦ちゃんの圧がかわいい」とたくさん言ってもらえたのだそうです。
普段の麦ちゃんとパパの様子は?
飼い主さん: 「子どもも家庭をもち、夫婦2人の穏やかな時間を楽しんでいた私たちのもとに、麦は来てくれました。リモートワークのパパと毎日一緒なので、生粋のパパっ子です」 ときには仕事中のパパの膝や肩に乗って、居眠りをしてしまうこともあるという麦ちゃん。パパの肩と椅子の背もたれの間は、いまや麦ちゃんの定位置となっているそうです。
【獣医師解説】目力で「散歩待ちの圧」をかける犬の心理
ここからは、麦ちゃんの行動の心理と、愛犬に何か要求するように見つめられた場合の対応方法について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に解説していただきます。 ――お留守番をしていた麦ちゃんは、帰宅した飼い主さんに「散歩まだ?」と圧をかけるように、高いところからジッと見つめていたそうです。この行動から、麦ちゃんのどのような心理が読み取れますか? 山口先生: 「早くお散歩に連れて行ってほしかったのではないでしょうか」 ――お散歩に行きたい気持ちを伝えていたのですね。愛犬に、何か要求するかのようにジッと見つめられた場合、飼い主さんはどのような対応をすべきでしょうか? 山口先生: 「愛犬の要求を叶えてあげられるのであれば、応えてあげるといいと思います。 ただし、そうしてしまうと、その後もジッと見つめれば要求がかなえられると学習して、繰り返しその行動をとるでしょうから、叶えるのが難しい要求の場合には、無視の対応がいいかもしれませんね」 飼い主さんを見つめ続けて”圧”をかけたり、「クゥ~ン」とかわいい声を出すという麦ちゃん。こんなに熱視線を送られると、どんなに疲れていてもお願いごとを聞いてあげたくなっちゃいますね。 写真提供・取材協力/@kimitan0131さん/Instagram (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生) 取材・文/宮下早希 ※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
いぬのきもちWeb編集室