リノベーションするなら今年中?その理由とは…
確認申請が必要なケース
確認申請が必要となる大規模なリノベーションの具体例として針田さんがまず挙げたのが、スケルトンという骨組みだけを残して、あとはきれいにして立て直すもの。 他には主要構造部という、屋根や柱、基礎、壁、床の部分を過半で変更した場合も対象となります。 例えば外壁の塗装は大規模に当たらないのですが、張り替えは過半、つまり半分以上触ったという扱いになります。 屋根も塗装は大規模ではないですが、葺き替えは大規模という扱いになります。 ただ、キッチンやトイレなど設備の変更は大規模には当たらず、クロスについても下地がそのままなら良いなど、細かく規定されています。
立て直すと家が狭くなる?
では、実際に確認申請が必要となると、どのような影響があるのでしょうか?一番は申請手続きが必要な分、工期が延びるということ。 さらに確認申請だけでも手数料が20~30万円ほどかかるそうで、工事費全体の金額も上がってしまいます。 また、確認申請には接道要件というのもチェックしなければなりません。建物を建てる時は道路に2m以上接地していないといけませんし、道路の幅も4mなければいけません。 ただ、すべての道路がそこまで広いとは限らないため、狭い道路に接している方は、道路の中心面から2m下がって建物を建てなければなりません。 そうすると、立て直す際に家が狭くなってしまう可能性があります。これは緊急車両を通すためで致し方のないところですが、来年以降にリノベーションをする際は、十分注意が必要なようです。 (岡本)