一戦必勝を誓う山形ボーイズ

　東北中央支部、東北南支部の両支部大会が１２日に開幕する。１月に東北支部から両支部に分かれて活動しているが、３月の福島メセナカップ大会は合同開催だったため、今回が初めての支部大会となる。６月の選手権予選の前哨戦となる大会で、山形ボーイズ（東北南）は、自慢の投手陣を中心に守り勝ち、躍進を期している。 　　※　　※　　※ 　東北南支部として初の支部大会となる会津大会を前に山形・鈴木誠監督（４９）は「ピッチャーを中心に守って勝つしかない」と意気込みを語った。 　鈴木監督は、米沢工で１９９１年夏の山形を制し、置賜から初の甲子園を実現させた左腕。社会人野球ではきらやか銀行（当時は山形しあわせ銀行）で補強で２度、都市対抗出場を果たした。指揮官が期待するのは右腕・鈴木丈と左腕・村上の両輪だ。 　１８２・５センチの長身からスライダー、カットボール、フォーク、カーブ、ツーシームと多彩な変化球を操る鈴木丈は「昨年は悔しい思いをたくさんした。下半身が弱かったので（冬場に）強化した」と球速も１２０キロ台後半にアップ。村上は２年生ながらマウンド度胸があり指揮官も「気持ちも強い」と評価している。 　２人をリードする捕手は２年生の白田。強肩と視野の広さが買われ正捕手を務める白田は「声かけなどでまわりの雰囲気を作りたい」とチームを献身的に支えている。 　打線は、リードオフマンを務めてきた松田主将を４番に起用、俊足の９番打者・茅野を新１番に抜てきする新オーダーで挑む。「（松田には）走者を返す役割を期待したい」と鈴木監督。松田も「自分の持ち味は勝負強いところ、長打も単打も打てます」と鼻息も荒い。東北南支部では春季全国大会出場の寒河江、全国大会出場経験がある山形東部と山形勢の強豪チームが控える。松田主将は「強いところを倒したくて、山形ボーイズに入った」とキッパリ。鮮やかなブルーの戦闘服をまとい、青の旋風を巻き起こす。 　【山形・登録メンバー】※は主将 　▽３年生　※松田弘斗、鈴木丈斗、柴田塁、安孫子翔、村橋凛紅、佐藤一歩輝、佐藤優磨、茅野楓、木村颯志、吉田空翔、菅原希羅、鈴木隆斗 　▽２年生　穂積羽空、渋谷努、五十嵐至琉、渋谷太陽、後藤颯佑、林旺志郎、村上嘉威、鹿又海聖、富田識、佐東祢都、白田圭、岸大惺、多田琉生