『虎に翼』寅子が優未に見た“優三の面影” 岡田将生「ゆうべ、泣きましたか?」が響く
寅子(伊藤沙莉)をハッとさせる航一(岡田将生)の言葉
寅子と優三の思い出は笑顔に溢れていた。けれど、今の寅子には、あの幸せな時間をそのまま優未に伝えることができない。「胸が詰まって話せない」寅子は、物語の終わりに航一(岡田将生)が放った言葉で自分の気持ちに気付いたのではないだろうか。 次郎(田口浩正)は寅子と航一の前で、トラブルが起きた日、森口が高瀬に何を話したかを語り出し、「最近の若者はどこで堪忍袋の緒が切れるかさっぱり分かりませんな」と嘆く。そんな次郎を見て、航一は苦々しい表情を浮かべながらこう言った。 「思い出にできるほど、お兄さんの死を受け入れられていなかったんでしょうね」 寅子を心配するように言った「ゆうべ、泣きましたか?」という言葉もそうだが、航一の言葉は寅子をハッとさせる。第78話は高瀬の心境を慮る航一のこの言葉で幕引きとなったが、これはまさに、寅子が優未に、優三のことをうまく話せない理由といえる。 寅子は森口と高瀬の間で起きたトラブルをどう解決するのか、そして優未と向き合うために、優三の死という癒えていなかった傷とどう向き合うのか、明日の放送が気になる。
リアルサウンド編集部