ローム、今期は12年ぶりの営業赤字へ 生産調整を継続
Takahiko Wada [東京 7日 ロイター] - ロームは7日、2025年3月期通期の連結営業損益が150億円の赤字になるとの見通しを示した。140億円の黒字とした前回予想から一転して赤字に転落する。通期に営業赤字で着地すれば13年3月期以降、12年ぶり。製品の多くを供給する自動車市場で、各社の生産計画見直しや電気自動車(EV)市場の成長鈍化がみられることなどが要因。同社は下期も生産調整を継続する。 同時に発表した25年3月期中間決算では、9億7400万円の営業赤字となった。為替レートが想定より円安に推移したことで売り上げが増加した一方、生産調整に伴う稼働率抑制の影響が想定以上に発生した。