青森山田・下山大昂投手

■高校野球　来春の第97回センバツ出場校を決める重要な資料となる秋季大会が19日、各地で行われた。 東北大会では準決勝で今夏甲子園ベスト4の青森山田（青森1位）が花巻東（岩手2位）に4ー1で勝ち、2年連続4度目の選抜出場をほぼ当確とした。東海大会では1回戦で今夏甲子園に出場した掛川西（静岡2位）と菰野（三重2位）がともに敗れた。近畿大会では1回戦で履正社（大阪1位）が滋賀短大付（滋賀2位）に逆転負け、2年ぶりの選抜出場は絶望的になった。 ◆北海道大会（1枠）2回戦　大和ハウスプレミストドーム ＊札幌日大 6ー2 北照 ＊釧路江南 2×ー1 遠軽 9回サヨナラ ＊駒大苫小牧 3ー2旭川志峯 ◆東北大会（3枠）　準決勝　青森山田（青森1位）4ー1（花巻東）　福島・ヨークいわき　 青森山田は2回1死一・三塁の好機を作ると8番・平沢亮河（2年）のスクイズが野選となり、敵失もあり2点を先制。5回に7番・永広登偉（2年）の適時打、7回には平河の適時打で着実に加点。投手陣は先発・乕谷朔ノ助（2年）、菊池統磨（2年）、下山大昂（2年）が3イニングずつ投げる継投策で5回に1失点を失うも6安打に抑えた。 決勝は20日、準決勝で山形中央（山形3位）を7ー1で破った聖光学院（福島1位）との対戦となる。 ◆東京（1枠＋関東との比較で1）　3回戦　八王子、江戸川 ＊明大八王子 5ー3 堀越 ＊早稲田実 7ー0 昭和 7回コールド ＊小山台 3ー0 大東大第一 ＊淑徳 3ー1 国学院久我山 ◆北信越大会（2枠）　準決勝　2試合は20日に雨天順延1　石川・県立野球場 ＊日本航空石川（石川3位）ー高岡第一（富山3位 ） ＊敦賀気比（福井1位）ー小松工（石川2位） ◆東海大会（3枠）　1回戦4試合　静岡・草薙、清水 ＊中京大中京（愛知2位）1ー0 宇治山田商（三重3位） ＊岐阜第一（岐阜3位）8ー1 掛川西（静岡2位）＊7回コールド ＊中京（岐阜2位）4ー1 名古屋たちばな（愛知3位） ＊聖隷クリストファー（静岡3位）5ー1 菰野（三重2位） ◆近畿大会（6枠）　1回戦　神戸・ほっともとフィールド ＊滋賀短大付（滋賀2位）4ー1履正社（大阪1位） 履正社は1回1死三塁から辻琉沙（2年）の犠飛で先制する。だが先発・辻が5回まで2安打無失点に抑えるも6回に2四球と内安打で無死満塁のピンチを招き降板。代わった矢野塁（2年）が2点適時二塁打、スクイズに失策も絡み一挙に4点を奪われ逆転された。打線は滋賀短大付の先発左腕・桜本拓夢（2年）に2回以降は散発5安打に抑えられた。滋賀短大付は春夏通じて初の甲子園に大きく前進した。 ＊天理（奈良1位）ー和歌山東（和歌山2位）と大阪学院大高（大阪3位）ー北稜（京都3位）の2試合は悪天候のため21日に延期された。 〇来春のセンバツは出場32校で一般選考29校、困難な状況を克服して好成績を残した学校が対象となる「21世紀枠」は前回大会と東日本・西日本の区分を設けず同じ2校、明治神宮大会優勝の地区に与えられる1枠は例年通り。 一般選考の地区別校数も前回大会と同じ、北海道1、東北3、関東・東京6（関東4、東京1、残り1は両地区を比較）、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4となっている。 センバツは来年3月18日（火）から30日（日）まで13日間（準々決勝、準決勝の翌日休養日各1日を含む）で開催される。 出場校を決める選考委員会は来年1月24日（金）、組み合わせ抽選会は3月7日（金）の予定となっている。