【復興臨時支局・飯舘村編】15年ぶり“絆”復活に沸く 宮内の笠踊り・手踊り地元神社に奉納
今後の課題は少子高齢化が進む中、新たな担い手をどう確保するか。地区は今回撮影した動画を活用し、担い手を志す人の掘り起こしに努める。 ■再開「被災地の希望」 民俗芸能を継承するふくしまの会理事長 NPO法人民俗芸能を継承するふくしまの会の懸田弘訓理事長によると、飯舘村は度重なる飢饉(ききん)に悩まされ豊作への願いが特に強い。笠踊り・手踊りを「村民の切なる思いが表れた貴重な踊り」と評した上で「原発事故から13年が経過し、地域に根差した芸能の復活は被災地の希望だ」と語った。 NPOによると、相双地方で活動していた郷土芸能約360団体のうち、原発事故などで約210団体の活動が途絶えた。このうち、復活を果たしたのは約80団体にとどまるという。