『室井慎次』本広克行監督、君塚脚本は“聖書” 想像の数段上をいく内容「簡単には変えられない」
自身の立場は「料理人」だという。「君塚さんが材料をくれて、僕が料理したものが、亀山さんの口に合っていたんでしょうね。役者さんたちにも納得してもらえて、お客さんにも愛してもらえる料理にできたのかなとは思います」としみじみ。「どれだけ力を入れても、あまり話題にならないまま終わるものもたくさんあります。僕らは、作ったからにはたくさん観てほしい。その点、『踊る』は待っていてくれる方が多いので、うれしいんですよ」と心境を明かす。「『踊る』の場合、役者もスタッフも優秀な人がそろってくれるんです。だからやっていて気持ちいいし、楽しいし、ワクワクします。それくらいすごいコンテンツなんだなと思うと同時に、『踊る』というだけでザワザワしますね。『踊る』だけですよ、『いまやっているんだって?』って周囲の人から聞かれまくるコンテンツは(笑)」(取材・文:早川あゆみ)
『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』は全国公開中