東京新聞・望月衣塑子記者の「せこい取材方法」が問題視されている 「別の会社の名刺で会場入り」
騒がしいところには、必ず彼女がやって来る。記者会見での“奮闘”で勇名をはせる、東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者(49)である。自民党の総裁選を巡って騒がしい永田町にも、現れたのだが……。 【写真を見る】「東京新聞記者」として会場入りしながら、いつも盟友である元朝日新聞記者でYouTubeニュース番組「アーク・タイムズ」編集長の尾形聡彦氏の隣に座る望月衣塑子記者 ***
8月19日、いの一番に“総裁選出馬”の名乗りを上げた小林鷹之衆議院議員の会見が行われ、望月記者も出席した。 政治部記者によると、 「望月さんは会見後半の質疑応答で、挙手をして司会者から指された際に“Arc Times(アーク・タイムズ)の望月と申します”と自己紹介して質問を始めました。この日の1人1問というルールを無視し、小林議員に二つの質問をぶつけていました」
「東京新聞の記者として会場入りしながら……」
アーク・タイムズは動画配信ニュースチャンネルで、彼女は東京新聞での活動とは別に、そのキャスターを務めてもいる。〈裏金問題で岸田首相と二階俊博元幹事長の処分がないことをどう思うか〉〈森喜朗氏への国会での聴取は必要だと思うか〉と質問したこの会見には、アーク・タイムズ関係者として出席したとみるのが妥当だろう。 実際、会見後にはアーク・タイムズの配信動画に出演し、小林議員のコメントや経歴について、あれこれ分析してみせた。 一見すると、まあ“平常運転”。ところが、である。 「彼女は会見の受付で、大看板である〈東京新聞 編集局 社会部 記者 望月衣塑子〉と書かれた名刺を提出していたのです」(同) つまり、望月氏は東京新聞の記者として会場入りしながら、アーク・タイムズのキャスターとして取材活動を行っていたわけで、 「会見は記者クラブ以外のフリーにも開かれていました。混乱を避けるためにも、アーク・タイムズの理念にそった質問をするなら、その名刺を出すのが当たり前です。あまりに非常識と言わざるを得ません」(同) そう同業者があきれ返るのも無理はなかろう。
“客寄せ”と割り切り放し飼い
真意を問うべく、望月氏に架電すると、 「すみません、週刊誌の関係は会社を通してくれってことなので……」 そこで東京新聞に問うと、 「特にコメントはありません」(東京新聞編集局) かたや、アーク・タイムズに“名刺問題”について尋ねると、 「重要な問いを発した望月氏を執拗(しつよう)に攻撃していることは、女性差別であると同時に、ジャーナリズムの本旨を大きく逸脱するもので、非常に残念です」 そう悲憤慷慨(こうがい)した上で、 「会見に際しては、当日朝に(中略)小林事務所に電話して、Arc Timesとして参加することを2度にわたって伝えていました。望月氏は、東京新聞から許可を得て、Arc Timesの活動に参加しています」 と回答。東京新聞関係者がため息をつく。 「9月に開催される東京新聞のイベントで彼女はトークショーを行います。社としては、名の売れた彼女を“客寄せ”と割り切りつつ、放し飼いを続けるでしょう」 東京新聞は懐の深い、いやテキトーな新聞社ということか。 「週刊新潮」2024年9月12日号 掲載
新潮社