【西武】イブの悲劇食らった「北極星」是沢涼輔にサンタさんほほ笑むか 14時時点で北極上空に
西武の育成契約2年目、是沢涼輔捕手(24)に悲劇が襲った。クリスマスイブの24日午前、埼玉・所沢市の球団施設での打撃練習中。自前のアイパッドを破損した。 「ああっ」 嘆きの声が響いた。低め直球にハーフスイング。止めたバットに当たった打球が、正面に置いていたタブレットの液晶を直撃。画面は割れ、少しへこんだ。 是沢も「1週間前に買ったばかりなんです…」とへこみ「動揺が…」とその後は打ち損じが増えた。 でも「今年はけっこうタブレットでデータを見ながら守備も打撃も練習していたので。それに頼りすぎるなという警告だと受け取りました」と頭の回転は速い。マイナスを引きずらずプラスに持って行く“技術”は入団当時からさすがだ。 法大では東京6大学野球リーグで通算4試合出場で0安打。強肩と野球への取り組み方、チームへの影響力が評価され、育成選手としてプロに入った。 22年冬の入団会見では「火縄銃」という大学時代のニックネームを披露し「多くの旅人の指針になってきた」という理由から「北極星になりたい」という名言(?)を残した。 強烈なインパクトで入団直後から中村剛、栗山、源田といったビッグネームたちからいじられ、かわいがられた。プロ野球選手に大事な“持っている”という点では、かなりの星の強さがある。今季途中も指が突如曲がるアクシデントに見舞われたものの、ボールは普通に捕球できていた。 「サンタさん、待ってます…」 壊れた(自分で壊した)高価なアイパッドは、果たして無事に元通りになるのだろうか。是沢絡みなら何かありそう…と思っていたところ、ちょっとした奇跡が。 毎年クリスマスにSNS上で話題になる“サンタさん”の存在だ。飛行機の飛行位置確認アプリ「フライトレーダー」で12月24日、25日にトナカイのそりに乗ったサンタクロースが世界各地の空を飛び回る企画が行われている。 是沢が失意にくれた24日午後2時現在、サンタクロースご一行はたまたま是沢の代名詞である北極方面へ向かっていた。 さすが、持っている男。この勢いでプロ3年目の来季、最高のプレゼントは届くか。ご一行はその後、ロシア方面へ進路を変えている。【金子真仁】