日本最大級「聖護院かぶ」の出荷最盛 京都府亀岡市
京都府亀岡市篠地区で伝統野菜の「聖護院かぶ」が出荷最盛期を迎えている。 日本最大級といわれるカブで、大きいものだと5キロほどにもなる。甘味が強く、サクサクとした歯切れの良い食感が特徴だ。 【動画で見る】「畑の宝石」の出荷作業 産地として知られる亀岡盆地一帯は、この時期になると早朝、濃霧が立ち込め、霜が降りる。この昼夜の寒暖差が特有の甘味を生むという。 約2ヘクタールで栽培する同市の農家、木村良徳さん(55)の作業場では、収穫したばかりのカブを次々と洗浄。選別や箱詰め作業に追われた。今年は夏の猛暑と少雨の影響で、発芽が遅れ生育が1週間ほど遅れた。出荷は来年の2月中旬まで続く予定。約100トンの出荷を見込む。出荷されたカブは主に千枚漬けに加工され、お歳暮などで全国に販売される。 木村さんは、「くせがなく様々な料理に合う。聖護院かぶを食べて冬の訪れを感じてほしい」と笑顔で話す。 (山田凌)
日本農業新聞