注目の対局を一目 女流本因坊戦大盤解説会に大勢の囲碁ファン
湯梨浜町はわい温泉の望湖楼であった囲碁の第43期女流本因坊戦(新日本海新聞社、共同通信社主催)5番勝負第3局の大盤解説会が28日、現地で行われた。5期連続8度目のタイトル獲得へ2勝0敗と王手をかけた藤沢里菜女流本因坊(26)に対し、巻き返しを図る挑戦者の牛栄子(にゅうえいこ)四段(25)による注目の対局を一目見ようと大勢の囲碁ファンが会場に詰めかけた。 対局が中盤を迎えた午後2時から、岩田紗絵加二段(27)が聞き手となり、山本賢太郎六段(43)=倉吉市出身=が大盤解説を行った。山本六段は棋士の特徴や人柄などのエピソードも交えながら、対局の流れを詳しく説明した。 対局を観戦した信原道江さん(70)=同町久留=は「7月から碁を始めた。大盤解説は初めて見たが、分かりやすい。地元でタイトル戦が開催されて素晴らしい」と目を輝かせた。女流本因坊戦湯梨浜大会実行委の米原勇夫事務局長(65)は「手に汗握るすばらしい対局で、一流プロの解説も喜んでもらえた」と満足そうだった。 棋士のサイン色紙が当たる抽選会もあり、会場は大いに盛り上がった。
日本海新聞