世界最高齢、116歳の糸岡富子さん亡くなる 明治41年生まれ
存命中で世界最高齢とされた116歳の糸岡富子さん=兵庫県芦屋市=が、昨年12月29日に老衰で亡くなった。厚生労働省と芦屋市が1月4日、発表した。糸岡さんは世界最高齢としてギネス世界記録に認定されていた。 【写真】厚生労働省が入るビル=東京・霞が関 同市などによると、糸岡さんは入所していた市内の特別養護老人ホーム(特養)で死去した。1908(明治41)年、大阪市で3人きょうだいの長女として生まれた。昨夏、ギネス世界記録に認定されていたスペイン人女性が亡くなり、世界最高齢に。入所先で世界最高齢になったと伝えられた時は「ありがとう」と答えたという。 子どもが4人、孫が5人。好物は乳酸菌飲料「カルピス」とバナナ。特養では毎日、車いすでリビングに来るなど、晩年も元気な様子だったという。 芦屋市の高島峻輔市長は4日、「糸岡さんは、その長い人生を通じて私たちに大きな勇気と希望を与えてくださいました。改めて感謝申し上げます。ご家族やご親族の皆さまにも、心からお悔やみを申し上げます」とのコメントを発表した。
朝日新聞社