農作物の盗難防止を JAみなみ信州が警察署や市町村と合同パトロール出発式【長野県飯田下伊那】
農作物の盗難を防ごうと、JAみなみ信州と長野県警、管内の市町村は24日、パトロールの合同出発式を飯田市鼎東鼎のJA本所で開いた。関係者約60人が参加。各組織が盗難防止に向けて取り組みを行う中、連携した防犯対策の推進を目指す。 出発式でJAの寺沢寿男組合長は「生産農家の皆さんが大切に育てた果物や野菜を盗む心ない人がいる。農家が盗難対策をとることはもちろん、地域を挙げて監視の目を持ち、盗難が起こらない雰囲気をつくっていくことが重要」として協力を呼び掛けた。飯田署の笠原敏克署長は「被害はあとを絶たない状況。皆さんの協力を得ながら、全力で警戒にあたっていく」と力を込めた。 式後、パトカーに続いて、自治体の青色回転灯搭載車、「盗難防止パトロール強化中!」と記したステッカーを貼ったJAの車両がパトロールに出発。農作物の収穫が終わる11月ごろまで行う。 飯田と阿南の両署によると、2023年の農作物盗難被害の認知件数は6件。ブドウやカキ、ニンニク、キャベツなどだった。