富裕層が通うと噂の青山のインテリアショップとは?「神は細部に宿る」名作チェアの高級感と座り心地を徹底取材!
表参道・青山・外苑前エリアの好感度なインテリアのショップやショールームの見どころを、モダンリビング編集歴20年以上の編集長の高坂敦信が全力でレポート! 今回はレイアウト変更を終えた「ノル ジャパン ショールーム」と、LDKから水回りまで、ラグジュアリーなイタリアデザインが揃う「エ インテリアズ|ボッフィデパドヴァ東京」です。白のボタンダウンシャツにルイ・ヴィトンのグラフティのスカーフを巻いて、インテリアを楽しむアイデアがたくさん潜んでいる2軒を巡ってきました! 【写真集】青山のインテリアショップ探訪〈ノル&エ インテリアズ〉
【ノル】ショールームがプチリニューアル。名作チェアのアップデート仕様に注目
Knoll Japan Showroom(東京・北青山) 「God is in the details=神は細部に宿る」は、建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが語ったとされる有名な言葉。建築や家具のデザインはディテールへの配慮が大切、というような意味ととらえています。 彼の家具作品はノルから多く発表されていますが、いずれも名言を体現したものばかり。この他、ショールームに展示されている巨匠デザイナーたちの名作家具にも同じようなものを感じます。「ディテールへの配慮」とは何か?それは単に細部ということではなく、パーツ同士の接合箇所の美しさ、素材の組み合わせ方、機能がデザインとして表現されている箇所なのだと思います。 それでは1925年(なんと約100年前)にマルセル・ブロイヤーが、世界で初めてスチールパイプを用いてつくった「ブロイヤー コレクション ワシリー ラウンジチェア」からレポート!
座ると優しいイメージに。エイジングも楽しめる
このワシリーチェアを見ると「ミニマルな建築のリビングやエントランスなどの大きな開口の前に、床や壁のラインと平行に2脚きちんと並べて置いてある」というイメージが浮かんできます。面(シートと肘掛け)と線(フレーム)で構成されたデザインが建築的だからなのかもしれません。唯一無二のデザイン、でも空間になじむ不思議なバランスをもった一脚です。 緊張感のあるデザインと座ったときの心地よさのギャップが大きいのもワシリーチェアの特徴です。写真のアーム部分に注目してください。腕の肘の置き方に合わせてレザーがたわんでいるのがわかります。レザーの弾性によって座面や背もたれが体にフィットし、包み込まれるような掛け心地です。