【独自】「暴言、無視、舌打ち…」斎藤知事パワハラ疑惑アンケート調査 具体的な回答内容明らかに「資料共有されてるはずなのに『聞いていない』と叱責」約300人が実名で回答
兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、県職員を対象に行われたアンケート調査。知事のパワハラを訴える回答の具体的な内容が、MBSの取材で明らかになりました。 【写真を見る】百条委で職員は思ったことを話せるのか…専門家の見解は? 兵庫県の斎藤元彦知事をめぐっては、パワハラ疑惑などを調査する百条委員会が県職員約9700人にアンケート調査を実施し、全体の7割近くが回答しています。 関係者によりますと、知事のパワハラに関する項目では38.3%が「見た」「聞いた」と回答し、このうち「目撃・経験などにより実際に知っている」と回答した県職員は59人に上るということです。
「知事に資料共有されているはずなのに、『聞いていない』と叱責」「知事が出席する行事にマスコミいないと怒る」
また、アンケートには自由記述欄があり、そこには気に入らないことに対して「暴言」「無視」「舌打ち」「机を叩く」といった知事の日々の言動に関する目撃証言が複数、寄せられていることも新たに分かりました。 中には「新規事業について知事に資料が共有されているはずなのに、『聞いていない』と叱責された」「知事が出席する行事にマスコミがいないと怒る」「歩かされたり待たされたりすると不機嫌になる」などといった趣旨の記述も含まれているということです。 アンケートへの回答は匿名でも実名でも可能ですが、300人あまりが実名で回答していて、百条委員会は早ければ8月23日にも、内容の一部を公表する方針です。
斎藤知事は辞職を改めて否定 「エレベーターに乗り損ね叱責」に「そうした認識はない」
ほかにもエレベーターに乗り損ねた際叱責したという話を聞いたところ回答が複数あったということです。先ほどの会見でこの点について斎藤知事は「そういったことをした認識はないと思っています」などと言及しました。 20日に会見を行った斎藤知事は「アンケート内容を承知していないのでコメントを差し控えたい」などと話したうえで、回答があった内容については「そうしたことをした認識はない」と話しました。 さらに、改めて会見の場で斎藤知事は辞職を否定しました。 (斎藤元彦知事) 「私としての責任の果たし方は、今回の文書問題に関する対応をしながら、県政を前に進めることが大事だと思っている」