橋下徹氏は斎藤知事パワハラ疑惑をどう見る?「言いたいこといっぱいあると思う」一方で知事の経験不足など指摘「役職が違う下の人に同じものを求めるのは間違い」
兵庫県の斎藤元彦知事を巡る疑惑について、元大阪府知事の橋下徹氏が独自の視点から分析。自身の経験を交えながら見解を語りました。 【写真で見る】パワハラ、おねだり、深夜のメール…これまでに追及されている疑惑を図で見る
まず、9月6日の百条委員会で行われた知事本人への証人尋問を受け、現在追及されている主な疑惑は大きく3つに分けられます。 (1)県産品などの受け取りとおねだり 斎藤知事が県産品などを受け取っていた、あるいは「おねだり」していたという疑惑です。知事の自宅にまで贈答品が届けられていたという情報もあります。 (2)パワハラ問題 2つ目の疑惑は、斎藤知事によるパワハラの有無です。知事の言動や行動が部下や職員に対して過度な精神的・身体的苦痛を与えていたのではないかという点が問題視されています。 (3)内部通報者への対応 最後に、そして最も重要な疑惑は、内部通報者への対応です。これは全ての問題の始まりとも言える事案です。内部通報があった際、斎藤知事や県の幹部が通報者をさがし出そうとしたり、通報者を処分しようとしたのではないかという疑いがあります。このような対応が適切だったのか、通報者の保護という観点から大きな問題となっています。 これらの疑惑について百条委員会では斎藤知事本人への再尋問が行われ、真相の解明が進められています。
橋下徹氏「斎藤さんは殻に閉じこもっちゃっている」
斎藤知事に対して「斎藤さん、1回焼き鳥でも食べに行こう。じっくり話をしよう」と対話を求めた橋下徹氏。「言いたいこといっぱいあると思う」とした上で、「職員クーデターだと、斎藤さんは殻に閉じこもっちゃっている。自分は悪くないと思っている、被害者意識がある」と話しました。一方で、斎藤知事の言動や対応に厳しい見方も示しました。
県産品の受け取り問題 全国の知事の実態は?
県産品の受け取りについて、橋下氏は自身の経験を踏まえ、「全国の知事、市長で断っている人は、僕が聞いている限りはいない」と述べています。実際、多くの知事が自宅に持ち帰ったり、職員で分けたりしているのが現状だと指摘します。その上で、「もし本当にダメなんだったら全国で一律に辞めたらいい」と提案しました。