全国週間 明日13日以降は春本番の暖かさ 15日の雨の後は気温急降下 寒暖差注意
雨を境に寒気流れ込む 寒暖差に注意
16日(金)は天気が回復して、東北から九州では日差しが戻るでしょう。ただ、日中は気温の上がり方が緩やかで、平年より低い所が多くなりそうです。15日(木)との気温差が大きくなりますので、服装でうまく調節しながら、体調管理にお気をつけください。 ただ、寒気は一時的で、18日(日)は再び季節先取りの暖かさになりそうです。19日(月)は関東や北陸で20℃を超える所があるでしょう。北海道でも10℃を超えて、2月としては記録的な暖かさになる可能性もあります。積雪の多い所では、雪解けによるなだれや、屋根からの落雪、道路の冠水などにご注意ください。
急な雪解け 注意点は
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。 ③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
日本気象協会 本社 岡本 朋子