中国関連ETF、強気な賭けが人気-大型連休中に記録的高水準
(ブルームバーグ): 米国で取引されている中国関連の上場投資信託(ETF)を対象とする短期オプションのコストが7日、相次いで高水準を記録した。1週間の大型連休明けとなる8日に中国本土市場の取引が再開されるのを前に、ETF価格が続伸したことが背景にある。
1カ月物オプションのインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は、運用資産23億ドル(約3400億円)の「Xトラッカーズ・ハーベストCSI300中国A株ETF」(ASHR)が過去最高を記録。93億ドル規模の「iシェアーズ中国大型株ETF」(FXI)は2020年以来の高水準に達し、83億6000万ドルの「クレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネットETF」(KWEB)はこの2年で最も高かった。
これらETFのコールオプションは、香港株と共に上昇基調にある。FXIの1カ月物コールは、弱気なオプションに対するプレミアムが08年以来の高水準を記録し、香港株の指標、ハンセン指数のオプションも同様だった。中国当局が幅広い景気刺激策を打ち出したことで、投資家が中国株に再び押し寄せている。
一方、投資家が株・ETFの上昇失速に備えてプロテクションを購入していることを示唆する動きもあり、ASHRの約30%下落に備えるプットオプションの取引が見られた。
原題:Bullish Bets on China-Tracking ETFs Hit Highs Before Holiday End(抜粋)
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David Marino