ロボット「日常の支えに」白井さん最優秀 アイデア甲子園東北大会
福島県テクノアカデミー郡山知能情報デザイン学科1年の白井花奈(はな)さん(19)は、仙台市で開かれた産業用ロボットの新たな使用方法を考案する「ロボットアイデア甲子園東北大会」で最優秀賞を受賞した。12月7日に東京都で開かれる全国大会に出場する。 日本ロボットシステムインテグレータ協会の主催。東北大会は10月26日に東北大で開かれた。27校の516人がロボットのアイデアを提案し、その中から選ばれた白井さんら20人が発表した。 白井さんが提案したのは「ムードチェンジロボット『ダンシングヒーロー』」。ロボットが人の声の波長から「喜怒哀楽」を分析し、頭のミラーボールを光らせ、音楽を流してダンスを踊る。光の色や流す曲は感情によって変わり、使う人に寄り添って癒やしたり、元気づけたりする。 「日常生活や職場のストレスで悩んでいる人が多い」。そんなニュースを見聞きしていた白井さんは「ちょっとした支えになる物を作りたい」とアイデアをまとめた。本番ではアニメーションを流すタイミングなどが「練習よりうまくできた」といい、同校初の最優秀賞受賞を決めた。 全国大会では、80秒のポスターセッションの通過者が5分間の発表に臨む。白井さんは「内容をより明確に仕上げ、未来の可能性を感じてもらえるようにしたい」と意気込んでいる。
福島民友新聞社