【虎に翼】男装は「戦闘服のイメージかな」 土居志央梨が語った「よね」への思いと「沙莉ちゃんとの2人旅行」
ちょっとオジサンみたいな伊藤沙莉
当の土居は、将来のビジョンを次のように語った。 「今後は幅広い役を演じたい。SF映画が大好きなので、近未来の世界で戦う女性やアクションものとか。ミラ・ジョボビッチ主演の『フィフス・エレメント』という映画が大好きなんです。不思議な格好をした宇宙人とか、車や建物が宙に浮いてる世界とか。そういう近未来の世界で戦う女性にも強く惹かれる。フィクションの世界で強くなった自分を見るのって面白いだろうし、子どもの頃からの憧れもあるから」 主演の伊藤とは、折につけて反目する役柄とは裏腹に、プライベートでも親しい間柄だと明かす。 「沙莉ちゃんと知り合ったのは5年ほど前。短編が集まったオムニバス映画でご一緒したのが最初です。ほとんど二人だけのシーンだったんですが、尺が15分ほどしかないので撮影は2日しかなくて。現場では私の関西訛りのイントネーションが面白かったみたいで、そのたびに“いまの良いっスね”“面白いっスね”とクスクス笑うんです。ちょっとオジサンみたいな愉快な人で、すぐに仲良くなりたいと思いました」
チェックアウト寸前まで風呂に浸からなかった温泉旅行
意気投合した二人は『虎に翼』で、念願の再競演を果たした。 「6月に二人で一泊二日の温泉旅行に行ったんです。宿に着いたらロクにお湯に浸かりもせず、部屋でお菓子とか食べながら、ワイワイと8時間近くリアリティショーを見続けちゃって。気づいたらもう深夜3時。“明日の朝には帰らなきゃいけないから、もう寝なきゃ”と言いつつ、“寝たら今日が終わっちゃうからヤダ”って駄々をこねたり。結局、朝まで温泉に入らなくて、チェックアウトの30分前くらいに慌てて二人で風呂場に走って、ちょっとだけ浸かって帰ってきました」 自身の今後を「自分自身を疑って、見つめ直していかないとダメ」と身を引き締めるように語る土居は、今年で上京から9年になる。 「結婚適齢期と言われる年齢になりましたが、自分では“あ、全然しないんだ”って。私にはどこか、よねの“結婚自体が下らないと思う”っていうセリフに凄く共感しているところがあるんです。いまはとにかく仕事が楽しくて、想像すらできません」 居ずまいを正して凛々しく語る表情は、まさしく「山田よね」のそれであった。
デイリー新潮編集部
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