【虎に翼】男装は「戦闘服のイメージかな」 土居志央梨が語った「よね」への思いと「沙莉ちゃんとの2人旅行」
男物のジャケットにスラックス、白いワイシャツにネクタイを締め、短髪にハンチング帽。NHK連続テレビ小説『虎に翼』に登場する男装の女性が話題だ。大学卒業後も司法試験に挑み続けた「山田よね」を演じる新進女優の土居志央梨(32)が、役柄への思いや共演者との意外な関係を語った。 【写真】やっぱり“男装”をすると別人のよう…土居志央梨が演じた「よね」の姿 ***
「町中で、とくに女性から“よねさんですか?”と声を掛けられる機会が増えました。見知らぬ誰かの生活に少しでも私という存在が介入していると思うと、ちょっと不思議な感覚です」 笑顔で近況を語る土居が、ドラマに初めて登場したのは第6話(4月8日放送)。伊藤沙莉(30)が演じる主人公・寅子が明律大学女子部法科への入学を果たし、主婦や華族、朝鮮半島からの留学生など同級生と初めて顔を合わせる場面だ。周囲を気遣い、自己紹介を提案する寅子によねは厳しく言い放つ。 〈ヘラヘラしてうっとうしい。お前みたいなのがいるから、女はいつまでも舐められるんだ!〉 時に声を荒げ、常に仲間と一線を画す不器用なよねは痛々しいほど純粋に映る。 「男装の女性というよね役のオファーを聞いた時は、衝撃的でした。そういう役柄のイメージがまったくなかったですし、ボーイッシュな役も演じたことはなかった。“どうしてこの役を頂けたんだろう”って、ちょっとビックリしました」
散髪とネクタイにスーツ姿でスイッチが入った
自身でも意外だったこの役を、土居はオーディションではなくオファーで手にした。 「役の詳細は台本を頂くまで分からなくて。“男装の女性でトラちゃんの同級生”とだけ聞かされて、“よねっていったいどういう人なんだろう?”と、想像が広がり過ぎていましたね」 しばらく思索の日々が続いたが、演技のビジョンは衣装合わせの後に定まったという。 「セミロングの髪を短く切り、ネクタイを締めてスーツを着たらスイッチが入った気がして。当時、あの出で立ちの女性はいまよりずっと珍しかったでしょう。鏡で自分の姿を見た時は、この格好で町を歩くよねは周囲からジロジロ見られたはずだと思い、彼女が貫く信念や精神的な強さ、反骨心などのイメージが膨らみました」