「ガチ中学生じゃないよね?」「アイドルに何させてんだ」 衝撃的な実写化映画
中学生同士の過激シーンも違和感なし
人体破壊や性描写など、過激なシーンを含むマンガ作品が実写化される場合、原作の再現度が心配されることも少なくありません。しかしなかには、表現された生々しさやグロさが「想像以上」と、衝撃を与えた映画もありました。 【画像】え…っ?「君たち中学生同士にしか見えないんですが」 こちらが「アウト?」な過激シーンが多い実写映画です(8枚) 浅野いにお先生の同題マンガを実写化した『うみべの女の子』は、田舎の海辺の街を舞台に、思春期の少年少女の「恋」と「性」を描いた物語です。憧れていた先輩に裏切られた主人公「佐藤小梅(演:石川瑠華)」は、自暴自棄になり、自分に想いを寄せる同級生「磯辺恵介(演:青木柚)」と肉体関係を持つようになります。初体験後のふたりは磯部の部屋や学校で関係を続けていきました。 2021年に公開された本作は、中学生という設定の男女の濡れ場や入浴シーンなど、原作の性愛描写が忠実に再現されました。刺激の強いシーンが目立つものの、次第に磯辺に執着していく小梅と、自身の心の闇から小梅と距離を取るようになる磯辺など、それぞれの心の移り変わりも巧みに表現されています。その出来映えには、インタビューで浅野先生も「思っていた以上に過激な内容」と語るほどです。 また、小梅と磯辺を演じるふたりの再現度も注目を集めており、特に撮影当時22歳だった石川さんは、純粋でどこか危うさを感じさせる中学生の小梅を自然に演じています。中学生っぽい服を買ってきて、撮影前から常に着て、年の離れた役に馴染むための努力もしていたそうです。。 そのほか、容赦のない暴力描写が話題となったのは、古谷実先生による同題マンガを実写化した『ヒメアノ~ル』(2016年)です。冴えない清掃員「岡田進(演:濱田岳)」と、彼の元同級生で快楽殺人者の「森田正一(演:森田剛)」のふたりを中心に、日常と狂気が交差する展開で進行していきます。原作からの改変も多くありましたが、また別の衝撃的かつ切ない物語が評価されました。 岡田と職場の先輩「安藤勇次(演:ムロツヨシ)」、そして「阿部ユカ(演:佐津川愛美)」との三角関係がコミカルに描かれる一方で、ユカを執拗にストーキングする森田の凶行が同時進行する緊張感と恐怖感が味わえます。タイトルが出る中盤以降は、鉄パイプによる殴打、強姦、包丁でのメッタ刺しや銃殺、ひき逃げなど、思わず目を背けたくなるようなシーンが続き、森田のあまりにも自然に人を殺す姿には戦慄させられることでしょう。 当時はV6で活動する現役アイドルだった森田剛さんは、「映画.com」のインタビューで「殴り方や刺し方、体の預け方など、監督から細かく指示があったので、それに応えなければという意識がありました」「アクションはもっと動きたくなるんですが、なるべく普通でいるという気持ち悪さにこだわっていました」など、怪演の裏話も明かしています。 ネット上でも、「映画の方が過激な気がする」「血の飛び散り方、ナイフの刺さる音まで細かい」「性描写も過激なのにそれを超えてしまう殺人シーンだった」「とある被害者が失禁する場面がトラウマ」など、過激な描写が大胆かつ細やかに表現されたことへ好評の声が出ています。