宇都宮ブレックス 藤本光正社長インタビュー「BREX with」で広がる活動の多様性【バスケ】
――企業との活動では、昨季からスタートしたリユースカップ*というおもしろい試みもありますね。 *=ホームゲームのアリーナ内で購入し、飲み終わったあとのアルミカップを回収ボックスに入れると、1ポイントを付与。3ポイントで1杯無料となるドリンクチケットが配布される試み。環境負荷低減に貢献できるアルミカップの認知拡大とともに、飲料容器サプライチェーン全体でのCO2排出量削減を図る 藤本)あの企画は、栃木に工場があるアルミニウム総合メーカーのUACJ様と行っているものです。サステナブルな世界を作るということを掲げていらっしゃる中で、BtoBの会社ということもあって発信がなかなか広がらないという悩みを持っていらっしゃいました。そこでブレックスの発信力を生かして、UACJ様の考えを広く知ってもらいたいということになり、実現に至りました。 もちろん、ブレックスとしてもサステナブルな世界を目指すというところに共感しての企画ですが、昨シーズン実施してUACJ様にも喜んでいただけて、新シーズンでも継続して実施する運びになっています。 ――回数にこだわってコンスタントに活動を続けてきて、それが「BREX with」となってさらに幅を広げることができました。そういった中で、特に思い出深い活動はありますか? 藤本)設立直後はやはりリソースが少なかったこともあって、本当に誰もが外に行って何でもやるという時代だったのが、今はリソースも増え、さらに「BREX with」という形で企業や各団体の方と連携して活動できるようになり、その幅が広がっているというのは何より感慨深いです。具体的にこの活動がということではなく、地域貢献活動のあり方が本当にブレイクスルー(現状を打破するという意、チーム名の由来でもある)できたなと感じます。実は「BREX with」という名称には、先程言った“一緒に”という意味もあるのですが、“ブレックスが社会課題に寄り添う”という意味も含まれています。そのネーミングにすごく引っ張られて、活動の幅が広がったと思います。