宇都宮ブレックス 藤本光正社長インタビュー「BREX with」で広がる活動の多様性【バスケ】
――約2年半やってきた中での効果や体感はいかがでしょうか? 藤本)やはりブレックス単独での活動よりバリエーションが増えましたし、量を増やすこともできています。リソースについても、先方の担当者と一緒にやることで解決でき、間違いなく大きな成果だと思います。そして企業側も活動を発信していただけるので、自分たちだけでやっている時よりもメディア等への波及効果も増えています。そしてスポンサーからも“活動を通して社員のモチベーションが上がった”と感謝の言葉をいただいたこともありました。 ――「BREX with」立ち上げ以前となる2007~2021年11月の期間に4,330回もの活動をされています。社会責任活動を重んじてきた背景には、どんな思いがあるでしょうか? 藤本)ブレックスが差別化できるポイントがいくつかありますが、その一つが地域活動に対する行動、考え方です。2007年の設立当初より、数にはかなりこだわりを持ってやってきました。それこそ、お祭りやイベントの情報を得たら、こちらから「出させて下さい」と連絡したり(笑) 。 当時はSNSもない時代で、プロモーションという観点が強かったことはあります。自分たちが街にどんどん繰り出て活動し、認知を高めてもらう。そうしないと栃木、宇都宮という土地で生きる道はないという覚悟でした。やがてブレックスが顔を出すことで華やかになるという評価を得て、様々な場所から声を掛けていただくようになりました。 集客やファン作りといったプロモーションという側面もありましたが、交流した方が笑顔になるという姿を見て、これこそプロスポーツチームがある意義だとも感じてきました。だからこそ、今も地域に還元したいという純粋な気持ちを持ってやっていますし、最近入社した若手社員にも、活動の重要性を説いています。私も必ずどこかに顔を出して一緒に汗をかきながら活動しています。そういった文化は社内的に大事にしたいと思います。