【今さら人には聞けないホイールの基礎知識】買う前に知っておきたいデザインや構造・製法で何が違う?
ホイールの基礎知識を紹介
クルマの足もとの定番ドレスアップとして、また走りにも大きく影響するホイール。純正品にせよ社外品にせよクルマに欠かせないパーツですが、構造や製造の方法によってメリット&デメリットはさまざま。それらの基礎知識を改めて紹介します。 【画像】どのデザインがお気に入り? さまざまなデザインのホイールを見る(16枚)
1/2/3と分けられるピース構造
構造や製法、デザインで性能はどう変わるのか、さっそく見ていこう。まずは、ホイールの1/2/3ピースと分けられる構造について。1ピースはリムと呼ばれる外周にあたる部分とディスク、いわゆる面の部分が一体化しているホイールのことを指す。剛性が高く重量面も有利なためスポーツ系のホイールに多く採用され、また製造コストが2ピースや3ピースより安く純正ホイールの主流でもある。 いっぽうデザインの自由度はさほど高くなく、迫力のあるディープリムにすることも難しい。2ピースはディスクとリムを繋いで一体化したホイールで、デザインの自由度が高くなることが強みといえるだろう。またインセットを細かく設定することが可能で、1ピースと異なりディープリム化も自由自在だ。ただし構造が複雑になるため製造コストは高く、重量も1ピースに比べて不利なことは否めない。 そして3ピースはリムをアウターとインナーに分割して、ディスクを加え合計3つの部品を合体させている。インセットの細かな設定は2ピースと同様で、より複雑なデザインを作り出すこともできるため、ドレスアップ系のユーザーからの人気が高い。 しかしながら製造の手間や構成パーツは2ピースを超え、それは当然ながら市場で流通する価格にも反映される。コストパフォーマンスが高く軽さや剛性も武器の1ピース、バランスがよく現在のメインストリームといえる2ピース、圧倒的なデザイン性で高級ホイールの代名詞である3ピース。例外はあれどそれぞれの特徴を大まかに書くとこうなる。
鋳造と鍛造のちがい
次は製法について。オーソドックスなのは高温で溶かしたアルミを型に流し込んでから冷却する鋳造で、複雑なデザインが作りやすく大量生産ができコストも抑えられるのがメリット。対する鍛造はアルミに大きな圧力をかけながら成型する方法で、金属の密度が高まるため強度や耐久性でアドバンテージがあり、かつ軽くすることができスポーツ系のホイールで多く採用される。 ただしデザイン性や価格の面では不利。メーカーによっては溶かしたアルミを型に入れてから圧力を加え、強度/剛性/軽さとデザインの自由度を両立させた製法もある。
【関連記事】
- 【画像】どのデザインがお気に入り? さまざまなデザインのホイールを見る(16枚)
- ◎「2024 RAYS FAN MEETING」開催決定! レイズホイールを装着したオーナーは2024年4月21日に富士スピードウェイに集まろう
- ◎旧車テイストが漂う日産「レパード XS-II」はツライチ仕様! フジツボ、ナルディに「ホイールはBBS風でキマり!」です
- ◎新車購入のVW「シロッコ R-Line」をトヨタ「アクア」の黄色に全塗装! BBSディスクを使ったすり鉢リムが自慢ポイントです
- ◎ 軽自動車で気軽に楽しむ「東北660ターボGP」の参戦車両の作り方をお教えします! 初心者から経験者まで歓迎の敷居の低い草レースの魅力とは