公立でも全国で勝つために「指導者がいない時間こそ大事」33年ぶりインハイ出場の沼田高校卓球部
地域に根ざし群馬県のレベルを上げられるようなチームに
――沼田高校は普通の公立高校とのことですが、卓球部の生徒たちはどういった大学に進まれるのでしょうか? 宮澤淳監督:直近では、新潟大学や弘前大学、富山大学など国公立大学に進む生徒もいますし、昨年のキャプテンは指定校推薦で慶應義塾大学へ。後藤の兄の稜弥は私と同じ駒澤大学で卓球を続けています。 国公立大や有名私大で頑張っている卒業生がいることは、進学先として沼田高校を考えている中学生にとっても良いアピールになっているので、そういう意味でも卒業生には感謝しています。 ――今後もどんどん新たな歴史を積み重ねていくと思いますが、どういうチームにしていきたいか展望をお聞かせ願います。 宮澤淳監督:まずは私自身が今までの卓球人生の中で学んだ技術や知識、人との出会いを後輩でもある選手たちに還元していきたいです。 また、小中学生が練習に来てくれることもあるのですが、その子たちに「自分も沼田高校で頑張りたい」と思ってもらえるような練習環境を作っていきたいです。地域に根ざした卓球部であり続けたいと思います。 そして高校生になった彼らが今度は、次の世代の小中学生と練習する。そういったサイクルを作り上げることで、群馬県の卓球界全体を引っ張っていければと思います。 また、群馬県内だけではなくて全国でも勝てるように、県内トップを争う私立の樹徳高校と一緒に群馬県のレベルを上げていきたいです。
山下大志(ラリーズ編集長)