「妊娠しちゃった♡」インスタで「妊娠」を発表する令和の高校生。現役教師が語る、ヤバすぎる「高校生の恋愛事情」とは
高校生の恋愛といえば、甘酸っぱくて爽やかなもの……というのは、令和の学生には耳馴染みのない表現で、団塊世代の遠い昔の記憶のようである。 この記事の他の画像を見る アニメやドラマのようなもどかしくてピュアな恋愛も当然あるが、今や、妊娠・堕胎というショッキングな事実や大人顔負けのドロドロ恋愛が、高校生たちの中で繰り広げられている。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう指摘する。 「今の高校生は、オンラインゲームやSNS上で同姓、異性と知り合いケースが当たり前になっています。DM(ダイレクトメール)でやり取りしてから、実際に会うことに抵抗を持たない子が増えているのも事実です。 大人がマッチングアプリで自身の趣味嗜好を公表し、そこに共感できる人がアプローチしてきて実際に会う、というパターンと同じです。SNSで共通のアニメやゲーム、アイドルグループが好きということで、すでに嗜好を理解できるので、楽だそうです。 最近のマッチングアプリは登録年齢を18歳以上に限定するものが増えています。また、正確な個人情報を入力しないと入会できないものも多いです。が、Instagram(インスタグラム)やSnapchat(スナップチャット)は匿名性が保たれるSNSです。 いくらDMで楽しいやりとりをして相手を確認したところで、実際に待ち合わせの場に現れるのは『全くの別人』ということもあります。異性との出会いの場が少ない高校生にとって、SNS上での出会いは貴重なものでしょうが、気をつけなければいけない点が多いことにも留意すべきですね」 今回は、高校生の恋愛事情に頭を悩ます高校教諭にお話を伺うことができた。 「コロナがなんとなく明けた頃からでしょうか、校内で急に異性トラブルが勃発するようになりました。ただ、教師にできることは限られていますし、解決策が出せなくてモヤモヤすることも多いのです」 こう話すのは、都内の公立高校で教鞭をとる落合朋花さん(52歳)だ。 「もちろん、我々教師や保護者が関わらない恋愛をしている子たちもいます。クラスメイト同士で交際をはじめたり、同じ学校の先輩や後輩に告白して交際をはじめる子がいたり……。そういう子たちの話は、聞いていてもまあ納得がいくんですけど」 朋花さんは、SNSで知らない異性と連絡を取っているという子どもたちの話を聞いたとき、真っ先に「それは、危険なのでは?」と思ったそうだ。 「SNSなんて、年齢も性別も偽ることができるわけですし、相手が学生ではなく、大人や詐欺師だったらどうするのかと話したんですけど……」 そのあたりは子どもたちの方が周到である。SNSの出会いといっても、「友達の友達」くらいの距離感の相手としか連絡は取りあわないし、会うこともないそうだ。 だから、SNSで知り合って交際が上手くいっている間は、さして問題が起きないのだそう。ただ、大人でもそうだが、こじれるのはたいてい「別れ際」だ。