指宿枕崎線、存廃前提とせず議論 JR九州、鹿児島県など初会合
鹿児島県やJR九州は19日、利用客が低迷し赤字が続くJR指宿枕崎線の指宿―枕崎間を巡り、将来の在り方を議論する検討会議の初会合を開いた。存続や廃止といった議論の前提は設けず、鉄道を生かした街づくりなど幅広い選択肢を話し合う方向で一致した。 会合には指宿市、南九州市、枕崎市の沿線3市や九州運輸局の関係者が参加した。 指宿枕崎線は地域に不可欠な公共交通手段である一方、人口減少で利用者が減少傾向にある。指宿(指宿市)―枕崎(枕崎市)間は2023年度の1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が222人にとどまり、JR九州発足当初の1987年度に比べ8割弱減っている。