鎌田大地の退団&監督辞任で混乱のラツィオ、新指揮官候補にアッレグリも浮上か
混乱に陥るラツィオだが、できる限り新監督と契約するため複数の指揮官をリストアップしているようだ。 鎌田大地は現地イタリアでどう評価されている? 今年3月に途中就任したイゴール・トゥドール前監督の下、セリエA9試合で5勝3分け1敗と立て直して7位で終えたラツィオ。来季のヨーロッパリーグ出場権確保に成功したが、シーズン後に混乱が続いている。トゥドール体制でリーグ戦9試合連続先発していた鎌田大地が、契約更新間近から一転して退団が決定。さらに5日、方針の違いからトゥドール前監督もクラブを去ることになった。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、トゥドール前監督の辞任について「彼の弟子である鎌田との別れ(この件に関してトゥドールはクラブ側に責任がないと理解していたが)が亀裂を生み、そして移籍市場での方針が衝突したことで、溝へと変わった。そして、すべてを放棄するという決断に至っている」と指摘。その上で、ラツィオ側はできる限り早く新監督を迎える考えのようだ。 そして同メディアは、現時点で有力な候補は2人いると分析。マルコ・バローニ監督(ヴェローナ)とミロスラフ・クローゼ氏が候補者リストのトップにいるようだ。バローニ監督については、志向するスタイルと哲学がラツィオの方針に一致しているものの、ここ数日すでにモンツァとの交渉に入っている模様。またクローゼ氏は、2011年から5年間ラツィオで選手としてプレーしているためクラブの環境についての知識とファンの間でカリスマ的人気があるものの、監督としての経験が不足していると指摘されている。 そんな中で『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ラツィオはマッシミリアーノ・アッレグリ氏の招聘も夢見ていると報道。前ユヴェントス指揮官とラツィオのクラウディオ・ロティート会長は個人的なレベルでも良好な関係を築いており、契約を試みる可能性があるという。しかし、同指揮官の招聘には莫大なコストが必要になるため、実現するかは定かでないようだ。 なお同メディアは、セルジオ・コンセイソン氏もアッレグリ氏と同様の状況だと指摘。また、トゥドール前監督就任までチームを指揮したマウリツィオ・サッリ氏の復帰は「確証のない仮説」に過ぎないようだ。一方で、ラツィオは過去にフィオレンティーナなどを率いたパウロ・ソウザ氏も気に入っていると伝えられている。今後の動向に注目だ。