お盆の子連れ帰省、ハプニング対策はもうしてる? 「何もかもうまくいかなかった」ニッチェ・江上敬子が帰省の苦労を語る
お盆目前のこの時期、子育て家庭の心配事の一つが実家への帰省。公共交通機関を使って移動するとなると、子どもが周囲に迷惑をかけないかどうか神経を尖らせているという人も多いのでは。2児の母であるお笑いコンビ・ニッチェの江上敬子さんも、実家への帰省の際「完璧に準備したつもりだったのに、何もうまくいかなかった」と語る。現在3歳半と1歳半のお子さんを育てる江上さんに実家への帰省時のエピソードや、母として抱えているジレンマについて聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
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帰省時は「周りの方に迷惑なんじゃないか」という気持ちが一番つらかった
――今年のゴールデンウィーク、お子さんたちと一緒に島根県のご実家に帰省されたとお聞きしました。お子さんを2人連れての移動はいかがでしたか。 江上敬子: 夫の仕事が溜まっていたこともあって、私が1人で3歳半と1歳半の子どもを連れて島根の実家に帰省してみることにしたんです。子どもを連れて飛行機に乗るために必要なことや、起こりうるアクシデントなどもすべて事前に調べて完璧にしたつもりだったんですけど、ボロボロでしたね。何もうまくいきませんでした。 ――どんな対策をしていったのですか。 江上敬子: 子どもが好きなお菓子やイチゴを持って行ったり、オフラインでできる携帯ゲームを用意していったりしたんです。とくに1歳半の子は絶賛イヤイヤ期で、膝の上に座ることやオフラインでできる携帯ゲーム、おトイレに行くことまで「イヤ、イヤ、イヤー!」ってなっちゃって。 そのタイミングでお菓子をこぼしちゃったわけですよ。拾おうとして手を伸ばしたら、膝に乗せていた携帯ゲームやイチゴが入ったビニール袋なんかも全部下に落ちちゃいまして、そのまま座席の下のほうに滑り込んでいってしまって。着陸してからも周りはぐちゃぐちゃの状態だったので最後まで(機内に)残って片付けようとしたんですけど、CAさんが「大丈夫ですよ、片付けますので」と言ってくださって「自分はなんて情けないんだ」と泣いちゃいそうになりました。 ――それは大変でしたね。 江上敬子: でも、結局一番つらかったのって、周りの方に迷惑なんじゃないかという気持ちだったかもしれないですね。皆さんはそう思っていらっしゃらないのかもしれないけど、「一人でゆっくり旅行している人もいるだろうな」とか「静かに飛行機を楽しみたい人もいるだろうな」と思う中で、子どもが騒ぐことを必要以上に気にしてしまう自分がいて。それで、子どもを必要以上に叱ってしまったんですよね。 でも、そういうときにちょっと離れた席で自分の子どもと同じ年くらいのお子さんが「イヤー!」と泣くと、「同士だ!」と思ってうれしくなっちゃうんですよ。その声に反応して、また別の席でワーッと泣く子がいたりして、共鳴し合うんですよね。「帰省の時期って混むけど、同じような境遇の方が多くて心強い」という部分はあるかもしれません。