自民党京都府議団も再考求める中…北陸新幹線「小浜・京都ルート」沿線の知事らが政府与党に早期着工を要望
北陸新幹線の福井県敦賀より西の整備について県などの沿線自治体は、政府与党に対し早期着工を要望しました。 一方、ここにきて自民党の京都府議が「小浜・京都ルート」の再考を求めルート問題が再燃していす。 新田知事など北陸と近畿の知事らが14日、与党や関係省庁を訪れ、北陸新幹線の 敦賀から新大阪までの整備に早期に着手し、工期の短縮に最大限努力するよう求めました。 敦賀から西のルートを巡っては8年前、「小浜・京都ルート」での建設が決まっていますが、国土交通省が8月に公表した試算では、建設費が最大3兆9千億円、工期は最長で28年と、当初の試算より工期が10年以上伸び、建設費は1.7倍以上にはね上がりました。 物価の上昇が続けば、さらに建設費が膨らみ、5兆3千億円になるとも試算されています。 こうした状況から、石川県議会などは滋賀県の米原につなぐ「米原ルート」を推し、今月11日には自民党の京都府議団がルートの再考を求めました。 建設促進同盟会の会長を務める福井県の杉本知事は… *北陸新幹線建設促進同盟会長 福井県 杉本達治知事 「前提は小浜・京都ルート、小浜・京都を経て、関西・北陸・信越につなげる意義は党派を超えて大きい。年末に向けてその声を大きくしていきたい」 与党の整備委員会は年内に詳細なルートを決め、来年度中に着工する方針を示していて、国の予算編成が進むなか、ルートを巡る議論が活発化しそうです。
富山テレビ放送