【一生凹まない】他人に「嫌なこと」を言われても余裕になるすごい考え方・ベスト1
いまシリコンバレーをはじめ、世界で「ストイシズム」の教えが爆発的に広がっている。日本でも、ストイックな生き方が身につく『STOIC 人生の教科書ストイシズム』がついに刊行。佐藤優氏が「大きな理想を獲得するには禁欲が必要だ。この逆説の神髄をつかんだ者が勝利する」と絶賛する同書より、内容の一部を特別公開する。 今回は、ローマ帝国の皇帝として地上最大の権力を持っていたにもかかわらず、哲学者として生きたマルクス・アウレリウスの言葉を紹介しよう。彼は子どもをなくし、蛮族の侵攻や軍の反乱の対処に追われ、疫病が蔓延する憂き目にも遭いながらも、思いやりをもって他者を扱い、淡々と賢明な政策を打ち出すなど、内面の平静と自由を保ち続けた。その思考の原則がわかる言葉だ。 ● 敵を友にする 誰かに責められたり嫌われたりしたときや、傷つくことを言われたときは、相手の貧しい魂に近寄ってそのなかに入り、どういう種類の人間か確かめるといい。 そうすれば、彼らにあれこれ思われたところで、気にする必要はないとわかる。 ただし、そういう人たちにも親切にすること。彼らも本来は友なのだから。 ―─マルクス・アウレリウス『自省録』(第9巻27) ● 「負の言葉」の力を無効化する マルクス・アウレリウスは、他者の意見にとらわれることをやめると、相手の人間性に目を向ける余地が生まれると諭している。 他者の意見に自分の人格を重ねず、個人攻撃と受け止めないようにすると、他者の判断が重荷でなくなる。そうして意見が放つ負の力を無効化し、相手を理解しようと最善を尽くしたら、ひょっとすると友人になれるかもしれない。 (本原稿は『STOIC 人生の教科書ストイシズム』からの抜粋です)
ブリタニー・ポラット/花塚 恵