成長ホルモンの“ゴールデンタイム”は夜10時~深夜2時とは限らない?新学期前の睡眠リズムを整える方法を専門家が紹介!
夏休みに不規則になってしまった睡眠リズムの整え方について、専門家が語りました。 女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。 【画像9枚】この記事の解説画像を見る 今回は、「不規則な子どもの睡眠リズム、どうリセット?」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、大神いずみさん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが話し合いました。
「脳内時計」をリセットするには朝起きたらカーテンを開けて強い光を浴びるのが◎!
スタジオには、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史先生が登場。夏休み中は子どもの生活が不規則になりがちですが、柳沢先生によると「リズムがすごく崩れているのでなければ、子どもの睡眠リズムは数日で戻る」のだといいます。 大神さんは「学校がないといつまでも寝てしまうし、いつまでも起きているから心配。昔はラジオ体操があって早起きしていたけれど、最近はなくなってしまった」と、夏休みの子どもの実情を告白。 柳沢先生は「睡眠リズムが不規則になると、心身と頭のパフォーマンスが落ちて、落ち着きがなくなったり集中力が落ちたりする。子どもは睡眠不足を『眠気』として感じないから難しい」と睡眠不足の弊害を語りました。 そこで柳沢先生は、「脳内時計」の整え方を伝授。目からの光で脳内時計はリセットされるので、朝起きたらカーテンを開けたり外に出たりして強い光を浴びることが大切だといいます。 夜は強い光を目に入れないよう心がけると体内時計がリセットされやすくなるそうで、家全体を暗くすることができなくても、黄色い電球色を選ぶなどして光のリズムを作ると良いそう。 竹山さんは「毎朝5時に起きてしまうし、夜中にトイレで起きてしまう」と睡眠の悩みを相談しましたが、柳沢先生は「年とともに朝型になってしまうのは仕方ないことで、夜間頻尿も起こりやすくなる」とコメント。
小学生の就寝時間キープのために親ができることは?
また、睡眠リズムをリセットするには「就寝時間」を逆算して生活することも大切。食事は就寝の3~4時間前に終え、入浴は就寝の1~2時間前に終えるのが理想だといいます。 「お腹が空きすぎると眠れないので食事は早ければいいわけではないし、お腹いっぱいの状態で寝るのもよくない」「『温泉効果』と言って、深部体温が下がる時に寝られるので、夏でも寝る1~2時間前に湯船に浸かってほしい」と、柳沢先生。 大神さんが「わかっているけれど、親が仕事から帰って来る時間に左右されてしまう」と訴えると、柳沢先生は「『寝なさい』と言うよりも、親にできるのは睡眠が大切だと子どもに理解させること。寝不足だと調子が悪い、ということに気づかせることが大切」とアドバイスを送りました。 小学生の睡眠時間が30年間で約30分減少しているというデータもあるそうで、柳沢先生は「たかが30分と思うかもしれないが、平均値と考えると大変なこと。30年スパンなので、スマホやインターネットのせいだとは言えない」と、問題の深刻さを指摘。 三木さんが「大人も睡眠時間が短くなり、生産性が下がっていることが社会問題になっている」と言うと、柳沢先生は三木さんに同意しつつ、「子どもの脳は20歳まで成長するので、その途上で寝不足になるのは深刻」と語りました。