直木賞ノミネート、柚木麻子による小説のコミカライズ最終巻 人生に行き詰った主人公はどう自分を取り戻す
第171回直木賞にノミネートされた柚木麻子による小説『あいにくあんたのためじゃない』のコミカライズ最終巻・第3巻が1月8日に電子コミックとして発売された。 【写真】第3巻収録作品『パティオ8』を試し読み 『あいにくあんたのためじゃない』は、人生に行き詰ってしまった主人公たちが自分を取り戻し、逆境を跳ね返してその先につながる道を見つけてゆく、刺激的な全6編からならなる柚木麻子の同名短編集のコミカライズ作品。 第171回直木賞にノミネートされた話題作のコミカライズを担当するのは、シリーズ累計50万部突破の人気作『#真相をお話しします』のコミカライズで注目のもりとおる。原作の描く奥行きのある人間模様が、もりとおるの持つ柔らかな筆致と卓越した人物描写、演出によって丁寧にビジュアル化されている。 本作はくらげバンチにて2024年2月27日連載開始後、Xを中心に話題となり、漫画の本文を使った関連ポストの表示回数は2000万回を超え、様々な議論を巻き起こした。 第3巻では、伝染病下でステイホームが叫ばれる中、中庭で子どもたちを遊ばせていたら、マンションのとある住人からクレームが入って………というところから始まる、奪われた平和を取り戻すためにお仕事乗っ取りを企てる女性たちの連帯を描いた『パティオ8』が収録される。 ■あらすじ 感染症の影響で行動が制限される中、集合住宅パティオ6の住人も在宅勤務・子育てを余儀なくされ、子どもたちの唯一の遊び場は住宅の中庭だけ。 それなのにある男性からのクレームにより、商談が成立するまで中庭の使用が禁じられてしまった。 今こそ自分たちの手で、奪われた平和を取り戻せ!!
リアルサウンド ブック編集部