【プロキオンS】メンバー唯一の3歳馬ブルーサン 54キロ生かして年長馬一蹴だ
今週の小倉の日曜メインはダート重賞のプロキオンS。ただ一頭の3歳馬、ブルーサンに注目だ。初の年長馬相手でも斤量54キロは大きな魅力。同世代での戦いではJpnⅢの雲取賞を勝っていて、底力は十分。持ち味のスピードを武器に、JRA重賞初制覇を狙う。 先週の北九州記念では3歳馬のピューロマジックが年長馬を下して重賞V。この時期、伸び盛りの3歳馬は要注意だ。プロキオンSに登録している3歳馬はブルーサンのみ。全休日の1日、堀毛助手は好気配を伝えた。 「心身ともにリフレッシュしています。1700メートルも守備範囲。自分の形に持ち込んで、気分よくいければ」 2月のJpnⅢ雲取賞で、のちにJpnⅠ羽田盃を勝つアマンテビアンコを下して重賞初V。その羽田盃は8着に敗れたが、ハナに行ききれず「かみ合わなかったですね」と振り返る。前走の鳳雛Sは主導権を握って2着に踏ん張り「力を再認識できました」とうなずく。 全3勝は逃げ切り。今回はヤマニンウルスという強敵はいるものの、同型不在は何よりの好材料だ。さらに斤量54キロで最大4キロ差の恩恵もある。「前に行く馬なので、軽い斤量は追い風になります」と歓迎する。 「厳しい戦いは重々承知です。いい競馬をして秋につなげたいですね」 過去10年でこのレースに出走した3歳馬は2頭だけで、いずれも着外。前例が少ないだけで、ブルーサンなら…。年長馬に思い切りぶつかる。(北池良輔)