昨年売上15億円突破 名古屋で日本一のバレンタイン催事
“日本一のバレンタイン催事”として知られる、ジェイアール名古屋タカシマヤ(愛知県名古屋市)の「アムール・デュ・ショコラ」が20日から始まった。昨年の売上高は「15億円」を突破。事前に行なわれた意識調査では、バレンタイン催事でのチョコレート購入額に1万円超を予定するという声も増えており、今年も例年同様のにぎわいが予想される。
昨年は15億円売上、その要因は?
2001年からスタートした、ジェイアール名古屋タカシマヤのバレンタイン催事。2010年には売り上げが6億円を超え、バレンタイン催事日本一の座を確実に。その後、売り上げは伸び続け、昨年はついに15億円を超えを達成している。 同イベントが日本一となったのには、さまざまな要因がある。それまで地下食料品売り場や、婦人服フロアなどで行なわれていたイベントを、日本で初めて催事場で開催。全国の百貨店がこれにならい、現在では催事場での開催が一般的となっている。 また、若い女性社員が中心となって運営していることも特徴の一つ。イベントの主な客層と同じ目線でブランドや商品をセレクトすることで、“欲しい”と思わせるアイテムをそろえることができる。
50種類を超える多数の限定商品
同イベントの特長として忘れてはいけないのが、同店限定商品の充実ぶりだ。今年の出店ブランドが約150店ある中で、50種類を超える多数の限定商品が並ぶ。 来場者にとっては、目当てのブランドが他に出店していたとしても、ジェイアール名古屋タカシマヤを購入場所として選ぶ理由になる。 また、世界のトップブランドにとっても、バレンタイン時期にここまでチョコレートを売り上げる日本は異例の存在。その日本で一番ということは、世界一と言ってもよい売り場であり、限定商品を制作するに値するイベントなのだ。
和の素材を使ったショコラが充実
同店がイベントに先立って行なった意識調査では、チョコレート購入予定額が「5千円~1万円」との回答がもっとも多く、全体の40%を占めた。1万円以上という回答も増加して35%に達するなど、バレンタイン催事の加熱ぶりは衰える気配がない。 今回の特徴として、広報担当の犬飼さんは「世界的なショコラティエ、ピエール・マルコリーニ氏が1店舗だけに向けた限定品を初めて作ってくれました。また、山椒や魚沼産コシヒカリの米粉など、和の素材を使ったショコラが充実しています。」と話す。 初日の20日は東海地方で積雪があったにも関わらず、開店前の9時には整理券を求める行列が約100人となった。(編集プロダクション/エディマート)