<御嶽山噴火>噴火の種類と察知が難しい「水蒸気噴火」とは
今回の場合、山体直下の地震は8月29日~9月1日に数回発生し、6日から活動が再び活発して9日に10回、10日には52回、11日には85回を観測したが、その後減少傾向となり、山体の変動などもなかった。それが、噴火12分前の27日午前11時41分に火山性微動を観測し、同日の地震は午後5時までに313回を数えたという。 これまでのところ、今回の水蒸気噴火は「マグマが直接関与した活動ではない」との専門家らの見方もあるが、火山噴火は先の(1)から(3)まで連続して発生する場合もある。2007年1~3月の水蒸気噴火では、御嶽山の直下(深さ約4キロ)までマグマが上昇していたことが、その後の地震波などの研究で判明している。今後の噴火活動を見極めるために、気象庁や専門機関はさらに詳しく調査、観測している。 (文責/企画NONO)