「無名の男と井上はやらない」重鎮アラム氏がWBAの指令に主張！ 井上尚弥の“王座剝奪”にも持論「ベルトが3本でも特別」
急転直下で下った“指令”にボクシング界の重鎮も声を上げた。 小さくない反響を呼んだのは、世界ボクシング協会（WBA）が公表した指令だ。現地時間6月13日、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）に対して、指名挑戦権を持つムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）と「9月25日までに試合を行うように命じた」と正式に発表したのである。なお、交渉期間は7月14日までど定められ、合意に達しなければ入札になる。 【動画】井上尚弥に日本流の礼節 キャリントンがKO後に見せた異例の行動 来る9月に元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー（アイルランド）との対戦が決定的となっていた井上は、12月に国際ボクシング連盟（IBF）と世界ボクシング機構（WBO）の1位につけるサム・グッドマン（豪州）との防衛戦を行う見込みとなっていた。それだけに王座剥奪の可能性を示唆したWBAの指令には関係者たちも困惑気味だ。 ついには“御大”も口を開いた。井上の共同プロモートを行っている米興行大手『TOP Rank』のボブ・アラム会長は、英メディア『Boxing News』で「（アフマダリエフと戦う）可能性はない」と断言。さらに「アフマダリエフ？ それは誰なんだ。誰も彼のことを聞いたことがないだろう」と語気を強め、英国のウェンブリー・スタジアムでの対戦説を一蹴した。 「ウェンブリーで無名な男とイノウエがやることはない。イノウエは日本にとって特別な存在なんだ。だから、持っているベルトが4本でも3本でも特別な存在であることに変わりはない」 やはり9月のドヘニー戦の開催は濃厚。そうなれば、井上はWBAからベルトを剝奪される可能性が高まるわけだが、アラム会長は徹底サポートを誓っている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
