キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
プライバシーは大きな問題
夫が家にいる時間が増えたというメリットもある。家計が苦しかった頃は、夫はできる限り残業をしなくてはならなかった。今は経済的な自由を得たので、夫は残業をするかどうかをもう少し柔軟に考えることができる。 もちろん、キャンピングカー生活にも問題はある。特に長い時間を車内で過ごすとなると、なおさらだ。私は今も娘たちをホームスクーリングしているし、リモートで経理の仕事もしているので、キャンピングカーは私のオフィスであり家でもあるのだ。 身支度をするのに十分なスペースがないため、イライラすることもある。ジーンズをはくときでさえ窮屈に感じる。 普通の家にはある便利な物の一部もない。食器洗い機、ちゃんとしたオーブン、わが家専用の乾燥機付き洗濯機(キャンプ場のランドリー施設を使わなくてはならない)、専用の裏庭などだ。 もう1つの問題は、天候が悪いとキャンピングカーに一日中閉じ込められた子供たちが(そして私と夫も)口げんかをしがちなことだ。そんなときでも以前なら、それぞれが趣味や掃除など別々にやることを見つけられた。 私は地下のジムに逃げ込んだり、夫はガレージで作業したり。でも、今はその選択肢がない。 プライバシーは大きな問題だ。静かな時間や自分のスペースを確保することができない。しばらく家族をキャンピングカーから追い出すか、私が自分で使っている乗用車に逃げ込むかのどちらかだ。
アメリカ中をキャンピングカーで
【第2のキャンプ生活へ】 愛犬オークリーの問題もある。2歳のフォックスレッド・ラブラドルレトリバーだが、キャンプ場では自由に駆け回らせてやれない。家族の家に連れて行くか、ドッグパークに行くまで我慢しなくては駄目だ。 私たちは散歩が大好きなので、オークリーをよく散歩に連れて行く。前の家は土地が広かったから、オークリーは好きなだけ走り回れたが、今はもうできない。 娘たちは今の生活を気に入っている。いつか自分のスペースをもう一度持ちたいと思っているようだが、今はたくさんの友達と一日中、走ったり遊んだりしている。家事が減ったことも歓迎している。 たき火を頻繁にしたり、ゴルフカートに乗ってキャンプ場を回ったり、湖やプールへ行くことも楽しんでいる。 私たちは次の家を探しているが、プールもない小さな平屋になりそうだ。きっとこのキャンピングカー生活が恋しくなるだろう。 だから夫と私はこの暮らしを絶対にもう一度やると決めた。次はいくらか違う形になる。引退したら2人きりでアメリカ中をキャンピングカーで回り、キャンプと旅の全てを味わい尽くすのだ。 最後に運動不足。以前はホームジムがあったが、今は節約のためジムの会員にもなっていない。最近の唯一の運動はウオーキング。ウエートリフティングがとても恋しい。