愛車のジュリアで参戦! RENDEZ-VOUS RALLY 2024
もっとラリーしようぜ
近年、価格上昇の著しいコレクタブルカー。所有へのハードルを下げることでクルマ文化を活発化させようと取り組んでいるのがRENDEZ-VOUS(ランデヴー)。所有のハードルだけでなく、参加しやすいクルマ遊びの機会を作ることで遊びのハードルも下げてクルマ文化を盛り上げよう! という試みで開催されたのが『RENDEZ-VOUS RALLY(ランデヴー・ラリー)2024』なのだ。 もとはといえば、浅岡亮太代表が以前クラシックカーラリーに参加した際、20~30代の同世代がいないことに気づいたのがきっかけ。クラシックカーラリーの楽しさを同世代やもっと下の世代に伝えていくためにも、気張らずに参加できる敷居の低いカジュアルなクラシックカーラリーの企画を思い立ったのだという。 「このイベントを通じて、20~30代のクラシックカー好きの輪が広がること、さらにその次の世代へとつながっていくことを願っています」というコメントが同氏の想いを物語る。
脱本格派! 楽しさ重視
イベント概要、とくにレギュレーションはクラシックカーラリーの中では特異なものであった。年齢制限が設けられ、参加者は40歳以下に絞られる。参加資格も『2000年までに製造されたクルマ』となっており、クラシックカーラリーには必須である『線踏み』と呼ばれる、定められた区間をなるべく規定の時間ぴったりに通過するというルールも無し。コマ図はあるものの交差点名などを記した優しいマップが用意されていたり、迷子になったとき用に、地図アプリ起動用のQRコードまで用意されていた。 参加者は初回ということもあり、RENDEZ-VOUSの関係者や友人たち、インスタグラムやユーチューブで活動中で若者から支持を得ているカーメディアのTokyo Basic Car ClubやCar City Guideなどから15台が参加。天候には若干恵まれなかったものの、マセラティ・カムシンやMGB GT、ビュイック・リビエラ、メルセデス・ベンツ500SLの王道クラシックカーから、いすゞ・ピアッツァ、フォルクスワーゲン・ゴルフ3などのネオ・クラシックまでが集まった。もちろん不肖オゴーも、愛車アルファロメオで参加。まったく拭けないワイパーを頼りながら……。 行程をざっくり説明すると、横浜市にあるRENDEZ-VOUSの基地を出発し、『須賀フォルニア』と呼ばれるヤシの木がキレイな馬堀海岸の海岸線を飛ばして、久里浜港からフェリーに乗船。千葉県の金谷港に渡ったあとは、ワインディングロードを抜けてゴール地点である鴨川の『ハンガーエイト』というカフェ・レストランを目指す。地産地消、全部の食材が南房総、鴨川でとれたものを使ったランチをみんなで楽しみながら、クルマやそれ以外のいろいろな話をして解散。 距離もちょうどよく、目を三角にして真剣にクルマを走らせるのではなくツーリングの要領で、同じ趣味をもつ仲間たちとのコミュニケーションを楽しむといった具合だ。