紅白 石川さゆりが能登に寄り添い提言 「お金持ちはいっぱい寄付して。若い人はお年寄りのお手伝いを」
大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・20)のリハーサル2日目が29日、東京・渋谷のNHKホールで行われている。 紅組最多出場記録を自ら更新して47回目の石川さゆり(66)は、2003年以来21年ぶりに「能登半島」を披露する。2007年から「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を交互に歌唱してきたが、今年元日の大地震と9月の豪雨に見舞われた石川・能登半島に思いをはせて同曲を歌う。 石川・能登町の「復興応援特命大使」に29日付で就任したばかり。「能登の公民館などに(今年)何度かお邪魔した」と慰問に訪れたことに触れ、「お金持ちの人はいっぱい現地に寄付してほしいし、学生や若い人はお年寄りの買い物の手伝いや話し相手になってほしい」と提案した。 その上で「1人1人自分ができることを少しずつやってほしい」と呼びかけた。続けて「この紅白も、その役割を持っている。今年は全国各地で豪雨被害が相次いだ。私も能登半島や全国の皆さんが来年こそ大きな笑顔になれるよう歌いたい」と誓った。 さゆりは地震や豪雨の被害を受けた輪島塗の漆器を現地の職人たちに依頼して再生してもらっていることも告白。「それを紅白の出演者全員に贈ります」と明かした。 また、「津軽海峡-」と「天城越え」を毎年、交互に歌ってきたことについては「日本中の皆さんの投票を基にNHKが決めたこと」とさほど頓着していない様子。逆に「能登半島」を歌うことについては「今年歌わずして、いつ歌うんだという気持ち」と力を込め、「能登の皆さんに元気になっていただきたい」と改めて並々ならぬ決意をにじませた。