ディズニー「モアナ」続編、前作上回る興収期待-日本では12月公開
(ブルームバーグ): 米ウォルト・ディズニーの映画で最多のストリーミング再生回数を誇る作品は、「スター・ウォーズ」や「アベンジャーズ」ではなく「アナと雪の女王」でもない。それは、太平洋の島に住む少女が自分の居場所を見つけようとするアニメーション作品「モアナと伝説の海(邦題)」で、8年前に公開された。
2019年後半に動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」が開始されて以来、調査会社ニールセンのデータによると、「モアナと伝説の海」は毎年、あらゆるストリーミングサービスで最も視聴された4作品に入り、今年もストリーミングのトップ10にほぼ常に入っている。ストリーミング視聴時間は約800億分と、この映画を7億4800万回見たのに等しい。
11月27日(日本では12月6日)に公開される続編「モアナと伝説の海2」にとって、これは良い兆しだ。ディズニーは、これまでにも米感謝祭の週末にいくつかの大ヒットアニメ映画を公開してきたが、ここ数年は「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」や「ウィッシュ」が期待外れに終わっている。
モアナ2は、ディズニーの映画スタジオの復調を加速させることにもなるだろう。同スタジオは今年、マーベル・スタジオの「デッドプール&ウルヴァリン」や「エイリアン:ロムルス」など数々のヒット作をリリースしている。
ディズニーは14日に決算を発表する予定。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均値によると、これらの劇場公開作品を含む部門で3億600万ドル(約470億円)の四半期利益を計上する見通しだ。
一部の予想によると、モアナ2は全米およびカナダでの公開初週末5日間のチケット販売収入が1億3500万ドルに達する見込み。前作が16年の感謝祭の連休に記録した8200万ドルを上回る数字だ。
前作は最終的に世界で6億4300万ドルの興行収入を記録。大きな額ではあるものの、歴代アニメ作品の興行収入トップ30に入らなかった。アカデミー賞の長編アニメーション映画賞と歌曲賞の2部門にノミネートされたが、いずれも受賞は逃した。