鹿児島県 海洋プラ問題理解 集めてクリスマス飾り 宇検村
宇検村主催のワークショップイベント「出張アートラボin宇検村 奄高生と海洋プラを使ったクリスマスワークショップ」が21日、同村の平田公民館を主会場にあった。地元の小中学生26人と奄美高生12人が参加。児童生徒たちはイベントを通して海洋プラスチックの問題について理解を深めた。 ワークショップは同村の地域おこし協力隊の栄雄大さんが奄美で子どもたちを中心としたアート体験活動の機会を提供しているArt Lab Amami(中山貴美子)代表と活動に協力している奄美高美術部(井口響部長)に依頼。初の出張版として実施し、武蔵野美術大のボランティア1人も加わった。
参加者はまず一連の流れを確認。ごみ袋を手に海岸清掃からスタート。その後は平田公民館に会場を移動し、奄美高生による海洋プラスチック問題について絵本の読み聞かせと動画の上映を実施。餌と間違って食べたミズナキドリの胃の中から大量のプラスチック片が出てきたシーンでは、その量に驚く姿もあった。 後半では集めた海洋プラスチックなどを使ってクリスマスの飾りを制作。絵の具やリボンなどで装飾したかざりを緑色の網にかけて完成させた。
参加した阿室小5年の宮上美玲(みれい)さん(10)は「海岸清掃には参加したことはあるけれど、海洋プラスチックの問題については初めて知ることが多く、考えさせられることもあった」と語った。Art Lab Amamiの中山代表は「活動を通して海洋プラスチック問題が身近なものとして考えるきっかけになれば」と語った。 児童生徒たちが作り上げたクリスマスリースは公民館向かいの「あしゃげ」にて28日頃まで展示する。