17年前にタイで娘殺害され現地へ…父の思い 時効まであと3年
日テレNEWS NNN
17年前、タイで娘を殺害された遺族らが、今月、現地を訪れました。時効が迫り、父の思いは。 石碑に花を手向けた、大阪市の川下康明さん。娘の智子さんは17年前、タイ北部の古都スコタイで、何者かに殺害されました。事件は未解決のままです。 5年ぶりの現地訪問。 智子さんの父親 川下康明さん(75) 「みんな泣いて。胸に詰まるものがありますね」 タイの殺人事件の時効20年が、あと3年に迫っています。 智子さんの父親 川下康明さん(75) 「(現地当局と)人間関係を築かなければ、すぐに忘れ去られてしまうと思っているので、忘れさせない」 地元警察に足を運び、改めて事件解決を訴えました。 智子さんの父親 川下康明さん(75) 「現場から風化していくというのが一番不安だったが、真摯に対応していただいて、胸をなで下ろしている」 康明さんの訪問を聞き、駆けつけた警察官がいます。 当初捜査を担当 ユーサムランさん(57) 「私は(異動で)捜査から外れたが、今でもこの地域に戻り、情報を探しています」 懸命の捜査が続く中、川下さんは今回、タイの法相に時効の撤廃を直訴しました。 法相の返答は「可能性を検討する」。 智子さんの父親 川下康明さん(75) 「人間同士で話を進めると、不可能なことでも可能に転じていくこともあるんじゃないかと思って」 事件の解決を信じて、川下さんはこれからも現地に通い続けます。