【老卒採用】65歳以上の働くシニア「応募できる企業が少ない」が約3割…60歳代と70歳代「貯蓄と年金」は平均いくら?【年齢別一覧表】
【最新】「シニアの就業」に関する意識調査データをチェック!
株式会社LIFULLは、65歳以上の働くシニア300名と企業の採用担当者300名を対象に「シニアの就業に関する意識調査」を実施。 経験とスキルを持つシニアと企業との間で、ギャップがあることなどが明らかになりました。 調査概要は下記のとおりです。 ・調査方法:インターネット調査 ・調査対象:全国の65歳以上の働く方300名と、企業の採用担当者300名 ・アンケート母数:それぞれ300名ずつ ・実施期間:2024年3月25日~3月27日 ・調査主体:株式会社LIFULL ・リリース公開日:2024年4月18日 ●職場での「年齢」を理由にした差別や偏見、シニアの3人に1人以上が経験 65歳以上の働く方300名に対して職場における年齢を理由にした偏見や差別について聞いたところ、3人に1人以上(34.7%)が「年齢を理由にした偏見や差別を感じた経験がある」と回答。 「業務で頼られた」「即戦力として期待してもらった」といったポジティブな経験がある一方で「年齢を理由に希望の職種を諦めた」「仕事を回されないことがあった」などのネガティブな経験もあると明らかになりました。 ●希望職種に就けない理由「応募できる企業が少ない」が約3割 先にお伝えした通り、働くシニアの8割(79.3%)が現在希望通りの仕事に就いていると回答しています。 しかし「5年以内に仕事探しをした方」に絞ると、約3人に1人(29.5%)が希望通りの仕事に就けていないようです。 その理由として、様々なものが挙げられています。 希望通りの仕事に就けていない理由として「自身の年齢が高い(80.6%)」、「応募できる企業が少ない(30.6%)」が上位にランクインしました。 再雇用ではなく再就職となると、希望通りの仕事に就けないことがあるかもしれませんね。 経済的に余裕が生まれるメリットはもちろん、健康維持や社会との繋がりなど、高齢者にとって働くことは大きな意義があるといえます。 一方、企業側は「選考時に応募者の年齢(高齢であること)を不採用の理由として考慮したことがあるか」どうかについて、採用担当者の6割以上(63.0%)が「考慮したことがある」と回答。 高齢者を雇用するメリットとしては「労働力の確保」などが挙げられるものの、環境の整備や仕事の割り振りなどで、いまだ課題を抱えている企業は多いようです。 それでは、次の章からこうした就業の壁を抱える60歳代・70歳代のお金事情をみていきましょう。