甲子園球場開場100周年を前に日本ハム・新庄剛志監督「何が素晴らしいかって、阪神園芸さん」
日本ハム・新庄剛志監督(52)が13日、今年8月1日に開場100周年を迎える甲子園球場について思い出を語った。 【写真】阪神現役時代の新庄監督 現役時代の1990-2000年まで阪神に在籍した指揮官は「何が素晴らしいかって、阪神園芸さん」と切り出した。〝神整備〟のことかと思いきや、「グラウンド整備じゃなくて、試合を真剣に見てくれている」と声を大にした。 「だから、僕はコーチに聞くより、(不振時には)阪神園芸さんに聞いていた。そしたら『もっと背番号をファンに見せてほしい。何か(背中が)丸くなっている。(背番号)5番がシワシワになっているから、もっと真っすぐ立ったら』というアドバイスをもらって」。そこから常に上体を起こして体の力を抜いた状態でバットを高く掲げる〝新庄打法〟が生まれ、直後の試合となった1993年7月29日(甲子園)にそれまで苦手にしていた広島・片瀬聖敏から2本塁打を放ったという。 「アドバイスしてくれたのは森さんという方で、(お礼に)ホームランの商品を持っていくと、『そんなんいらんわ。もっとヒットを、もっとホームランをプレゼントしてくれ』って」と懐かしんだ。 また、甲子園のヤジについては「メンタルを鍛えてくれた。でも、俺は(ヤジも)快感に受け取るタイプだから(笑)」。私生活に踏み込むヤジも日常茶飯事だったといい、「(当時は)ようFRIDAY(写真週刊誌)されてたから『下のバットばっかり振ってんじゃねぇ』みたいな」と明かし、「まあ、めちゃくちゃ振ってましたけどね」と笑いを誘った。 交流戦開幕カードとなる今月28-30日の阪神-日本ハムで、甲子園凱旋(がいせん)が予定されている。(東山貴実)